もっとHな管理人-6
「どうユリ?イヤじゃない?」
僕が後ろめたさからユリにそう聞くと、彼女は上ずった声でこう答える。
『零とてもステキ…もっと突いて!』…と。
正直この先のことは、はっきりと覚えていない。
沸き上がる快感の渦に巻かれながら、僕は無我夢中で腰を振り立てていたことだろう。
僕がガマン出来ず達した瞬間、彼女の中がギューッと締まり、膝がガクンと折れたことだけは記憶している。
せめてユリをイカせることが出来たのだと、僕は強烈な脱力感に襲われながら彼女の体を抱え、安堵したのだから。
確実に僕の意識が戻ったのは、ユリと腕を組み地元の駅に戻ってきた頃だった。
駅前のケーキショップ“プチアンジェ”の前を通りかかると、ちょうど店の片付けをしていた唯さんとかち合う。
ユリと唯さんは、瞳と瞳で何やら意味深なやりとりを交わし、頷き合っている。
隣のユリに視線を送ると、彼女は頬を赤らめうつむいていた。
唯さんはゆっくりと僕に近づくと、僕の小さなお尻をキュッとつねる。
そして…耳元で甘くこう囁いた。
『もう…零くんたらHなんだから!!』
そうさ、だって僕はHな管理人だもの…なんてねっ。
どうやら今日の任務も無事に終わったらしい。
ひとまずは疲れた〜
とにかく今は…ふかふかベッドで眠りた〜い!!
もっとHな管理人 終わり