もっとHな管理人-4
彼女は釣り揚げられた魚のように勢いよく跳ね、とっさに僕の息子から手を離す。
…と同時に口からは声にならない呻きが飛び出した。
その時ちょうど電車は地下に潜ったところで、運良くその悲鳴にも似た声は、騒音の中へと紛れていく。
ドアのガラスに映る彼女の眉根には、堪え難い苦悶の表情が浮かんでいた。
しかしどことなく、快楽に溺れていく一歩手前のようなユリの顔を、僕は満足気に見つめる。
どちらにせよ嫌がっている様子はなかったので、僕はユリの先端のしこりをほぐすように転がしながら、下椀を強めに揉み上げていく。
彼女は観念したように脱力し、僕の胸に体を預けた。
程なくして、僕は片手をユリの尻へと移動させる。
その大振りの尻の丸みを確かめるよう、手の平でさわさわとそこに円を描いていく。
ガラスに映るユリは唇と瞳をキュッと閉じ、乳首と尻に施される刺激を黙って受け入れている。
その彼女の姿は、僕が今まで見たこともないくらい、ひどく悩ましげな顔つきをしていた。
僕は両足を踏張り、もはや彼女一人では支え切れなくなった体を受けとめる。
それは同時に、冷静にまわりを伺いながらの行為だった訳だけど、1日の仕事を終えた人々で混みあう電車内は疲労の色にどんよりと染まり、幸運なことに(?)僕達に注意を払う者は1人もいない。
それをいいことに、僕は安心してユリの尻の割れ目から指を忍ばせた。
そこはすでに僕を待ちわび、熱気で蒸れている。
指先でユリの割れ目をなぞると、溢れる蜜が指先から滴る程だ。
ヌルヌルと秘裂から湧き出た水は、いつのまにかなめらかなユリの内股まで濡らしていた。
僕は手の平全体を使い、左右に割れた膨らみを掴むように捏ねていく。
膣口や両側に拡がる襞を揉み込むようにクルクル擦ると、手の平とユリの間が吸いつき、粘るような感触が生まれる。
ヌチャヌチャとした音は騒音にかき消されてしまうので、しばらくはその隠微な粘着質を僕らは楽しむ。
ユリは声を出せない分、時々狂おしい程に尻を左右に振り立て、僕に感じていることを伝える。
そのチャーミングでけなげなユリの姿に、僕はたちまちメロメロになっていく。
ここがもし不自由な電車内でなかったとしたら、僕は間違いなく彼女をベッドに押し倒していたことだろう。
熱いくちづけでユリを溶かし、そのやわらかな胸に顔を埋め、彼女を激しく貫いていた筈だ。
何度も何度も激しく腰を打ちつけながら、欲望の趣くままに自在に体位を変え、思う存分彼女と快楽を分け合っていたことだろう。
しかしここでは、その妄想を現実の行動に移す訳にはいかない。
なんと言っても満員電車の中なのだから…。
僕は大きく息を1つ吐くと、沸騰した頭を冷やす為、地下鉄の駅名を順に目で追った。
淫らな妄想が落ち着くまで、ひたすら頭の中で覚えた駅名を暗唱していく。