投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

僕はHな管理人
【コメディ 官能小説】

僕はHな管理人の最初へ 僕はHな管理人 18 僕はHな管理人 20 僕はHな管理人の最後へ

もっとHな管理人-2

――ピンポーン!

チャイムと同時に、管理人室の小窓から覗く茶目っ気たっぷりな瞳…。

『ハイッテイイ?』

202号室…椎名ユリさんの口の形がそう言って、にこやかに笑った。

「ドーゾ!」

僕は口の動きにジェスチャーを加え、彼女を管理人室へと迎え入れる。

身長170センチを超えるモデルの彼女は、長い手足をしなやかに踊らせながら、僕に近づきその手を取った。

聞いたところによると、ユリさんのおばあさんはフランス人で、ユリさんはクオーターにあたるとか…。

おばあさん譲りの濃いヘーゼルの瞳で、ユリさんはまっすぐ僕を見つめる。

迂闊に見つめ返すと吸い込まれてしまいそうな程、その瞳は深い光彩を放つ。

背中では瞳と同色の艶やかな栗毛が、ふわふわと揺れている。

たしか年は僕と同い年の22才だったはず。

童顔の僕と比べると、ユリさんははるかに大人っぽい雰囲気だ。

『零くん…ちょっと私のお願い聞いてくれる?』

悩ましげに弾むユリさんのハスキーな声が、僕の耳に心地いい。

「お願い?それは僕に出来ることかな?」

異国の血が入っているからだろうか?

積極的なボティタッチに、物怖じしない食い入るような視線…さすがの僕も恥ずかしくて、思わず目が宙を泳いでしまう。

『たぶん…零くんになら出来る。でもこんな話して変に思わないでね…』

彼女はそう前置きして、昨晩電車内で遭遇した、衝撃的な体験を口にした。



ユリさんは昨日、渋谷でファッション雑誌の撮影があったそうだ。

夕方撮影が終わり、いつもならタクシーで帰宅するところを、駅近くのファッションビルでショッピングをした為、その足で帰宅しようと慣れない電車に乗ったとのこと。

その電車内で痴漢に遭ってしまったと言うのだ。

携帯で音楽を聞いていた為異変に気づいた時には、すでに男の手がスカートの中に入っていた。

しかも…その痴漢の巧みな指使いに、ユリさんは感じてしまったと言う。

『あのスリルと、突き上げるような熱い快感が忘れられないの…』

ユリさんは昨日の痴漢の指使いを思い出したのか、頬を火照らせ僕を熱い瞳で見上げる。

「ま…まさか…僕に痴漢になれとは言わないよね?」

僕が慌てて彼女を見ると、ユリさんの瞳に妖しげな影が揺れている。

その瞬間、僕の鼓動はドクンと弾けた!

早打ちする心臓が口から飛び出してしまうんではないかと、とっさに口元を押さえた程だ。



――でも…結局一時間後、ユリのその(魅惑的な)申し出を僕が断れる筈もなく、僕ら2人は電車内にいた。


僕はHな管理人の最初へ 僕はHな管理人 18 僕はHな管理人 20 僕はHな管理人の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前