だぶるばいんど-1
よいこの僕
なりたい僕
したい事
したくない事
やらなくちゃいけない事
どうでもいい事
もはや
ほめられたいとは思わないけれど
叩かれたくはないから
噛み合わないとわかっていながら
境界を探している
突然。
見えてしまった。
ずっと感じ続けていた違和感。
心にもない『正解』。
自分の印を削り落とした『あたりまえ』。
僕は
ひび割れた
鏡の
ひとつひとつに
映りこみ
四散する。
どれも僕で
どれもニセモノ
全部砕いた。
それでもなお
ここに在る。
誰に解らなくとも。
僕は
僕を
欺かず
だだ
そこに立ちたいと思っている。