君しか愛せない〜初めて彼女を抱いた日〜-3
「………詩織、止めて。」
「………どぅして?」
「………離れて。」
「………や。離れない。」
「頼むからっ!また、俺、こないだみたいなことっ…」
「………へぃき。」
えっ?
なに『へぃき』って?
「……武彦になら、私、どんなことされてもへぃき。」
心臓が痛い。
お前、今……
自分が何言ってるか、分かってんの……?
そんな俺の心の声を無視して、更に彼女は、俺に抱きついてきた。
背中に当たる、2つの柔らかい感触。
もう、ヤバいって、詩織……
「ホントに、へぃきだよ。もし…痛くってもガマンするから。」
痛くっても、って……
お前それ……
それって…俺が……
お前を、全部、もらってもいいってこと…?
俺の胸元に廻された、彼女の両腕を解く。
細い腕をつかみ、彼女のほうへ、ゆっくりと俺は振り向いた。
うわ、すっげ……
白いキャミソールから、胸の谷間がハッキリと覗いている。
この胸の谷間に、
顔を埋めて溺れたい。
めちゃくちゃにしてやりたい!!
「詩織……」
目を閉じる彼女の唇に
俺はそっと、キスを落とした。