君しか愛せない〜初めて彼女を抱いた日〜-2
「……じゃあ、お借りします。」
廊下の奥から聴こえてくる
水音が気になる。
……気になるモンは仕方ねーだろ?
やがて彼女が、
洗面所から出てきた。
俺の部屋がノックされ、ドアが開く。
!!!!!!
俺は目を疑う。
言葉を選ぶ余裕もない。
彼女は、バスタオルを手に持ち、
白いキャミソール姿で部屋に入ってきた。
「し、詩織っ!そんなカッコで!ちょ、ちょっと待って。あー、こっち来ちゃダメ!何か服、出すからっ!」
そりゃあ、着替えを出してやらなかった俺も俺だけどさぁ……
また襲われてーのかよ、こいつ。
「あ、へぃき。」
それなのに、
彼女はまるで緊張感が無い。
ったく、こいつは……
「俺が!平気じゃいられないの!もーっ……ちょっ、と…さ…気ぃ遣って……」
慌てて俺は、クローゼットを開いて、中から何か着られそうなものを探した。
「武彦……」
「うん……ちょっと待って?」
「あたし…へぃき……」
俺の腰に、
後ろから彼女の手が廻される。
突然の彼女の行動に、
俺は思わず、息を飲んだ。