君しか愛せない〜初めて彼女を抱いた日〜-10
「全部…入ったよ……?」
指先で涙を拭いてあげると、
彼女はコクンと頷いた。
少し、ホッとしたような表情を見ていると、胸が苦しくなる。
ゴメンな。
これで終わりじゃないんだ。
もっと痛いかも知れないけど……
でも、お前に、
俺をもっと感じて欲しいから。
「……動くよ。痛かったら俺の肩噛んでいいからね?」
頷いた彼女は、
余裕なんかないくせに、少し笑顔を見せた。
「今日、私、大丈夫だから、そのまま…全部ちょうだい?」
マジで?!
中に出していいの?!
その一言で、俺はもう限界。
彼女の脚を拡げて、
前傾の姿勢で覆い被さった。
入れたばかりのモノを引き抜き、
また奥まで突き上げる。
挿入を繰り返す度に、ヌチャッという水音が静かな部屋に響く。
「聞こえる?俺らの繋がった音だよ。」
まだ少し強張った彼女の顔が、
恥ずかしそうに緩む。
そして、小さな吐息を漏らした。
「うれしい……」
「俺も……」
マジで幸せ過ぎて、
このまま繋がってたいくらい。
彼女が俺に脚を絡めて、
背中に腕を回して、しがみついて来る。