虐められて…-5
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当方初心者です。
会うだけでもよろしければ、いろいろお話を聞かせていただきたいと思います。
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初心者の方ですね。
ぜひお話だけでもしたいと思います。
xxxx@xxxx.ne.jp
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メアドを交換しなきゃいけないのかしら?…
少しぐらいの犠牲は仕方ない事だし、メアドぐらいならすぐに変更できるわ…
私はその彼と会う事にしたのです。
私の住むK市から少し向こうのS市。
何度か買い物にきた事があるので、私はあえて少し離れたそこで約束しました。
私のSM癖を人に話すなんて初めてだけど…
見知らぬ男性とこうして密かに会うなんて、それだけで胸が高鳴り足が震えました。
彼は川田さんと言って、お医者さんだと名乗りました。
嘘か本当かそんな事はかまわないのです。
ただ…
水曜日の午後にこうして時間が都合できる男性って、限られた仕事を持つ人だと思います。
[ そうですか…SMプレイに興味を持って、まだ浅いんですね? ]
彼は意外に若い感じの人でした。
三十代半ばから後半…
うすい眼鏡に愛嬌のある笑みを浮かべて、冷酷なプレイを好むようにはとても見えない、いかにもお医者さんといった感じの人です。
[ 人はいずれにしてもそんな願望があります。
どちらに傾くかにさほどの差もありません。 ]
私は喫茶店の紅茶を入れたカップを弄ぶ自分の指を見つめながら…
[ 今までまったく興味なかったのに…
急にドキドキしちゃって… ]
マニキュアの色が濃すぎたような気がします。
どこかちょっと挑発的に見せようと、真っ赤にしてきたのですが今、こうして見るといかにも好色そうな女に思えてしまいます。