non title-1
だって
昨日もいつもと変わらない笑顔で
いつものように
秘密のアイサツ
だって
2人の仲は秘密だから
そう言ったのは
君の方で
昨日も
いつもと同じく
目だけで秘密のアイサツ
誰にも
気付かれないように
そんな関係
あたしは少し寂しかったけど
嫌じゃなかった
だって
君はいつも優しい笑顔で
そのまなざしからは
愛が溢れてた
そう思ってたのは
あたしだけだったのかな
そう信じてたのは
あたしの思い込みだったのかな
今日
あたしの目から
涙が
涙がとまらない
溢れてとめどなく
落ちていく
落ちたその先には
冷たくなった
裸の爪先
立ちすくんだまま
動けないで
君の瞳からは
もう
愛が見えない―――
もう
君の瞳にあたしは映らない
あたしへの愛がなくなったから
愛が溢れてなくなった君の瞳に
もう
あたしは映らない
消えないで
あたしの瞳から
離れて行かないで
脚が動かない
言葉が出ない
君の背中が映る
あたしの目からは
涙が
溢れてとまらない
立ちすくんだまま
とめどなく流れ落ちる
涙の先には
冷たくなって
動かない爪先
かすんでいく君を
とめられないで
ただ
涙が溢れて―――
落ちていく