背徳の時間〔とき〕C-5
彼は半ば照れながら、収まりのつかない自分自身の熱く反り立つものを私に握らせた。
私はそこに軽くくちづけ、欲望のヌルミを舌で絡め取ると、薄いヴェールをかぶせる。
自分の両手で膝を抱え込み、大きく秘裂を顕にした恥ずかしい格好で、私は彼を迎え入れた。
久しぶりに彼の逞しい肉棒が、私の中をゆっくりと押し拡げ、深々と貫いていく。
すでに熱く潤みきった私の肉襞がペニスをやわやわと締め付け、彼に恍惚の表情を与える。
「くっ…いいよ真由花…堪らなくいい」
彼のゆっくりとした抜き差しに私の襞も震え、ジワジワと緩い痺れが私の中に満ちていく。
「あ…いい…和気さんっ!」
彼の注挿が早まると、途端に我慢しきれず、私を大波が襲う。
彼は深く抉(えぐ)るように、私の奥のこぶに先端を打ち付け、私を快感の淵へと誘っていく。
「やんやん和気さん…イッちゃうぅ〜〜〜」
あっというまに彼を激しく食い締め、私は絶頂に達してしまった。
まもなく彼もそれに合わせ、私の上で小さく呻き体を仰け反らせる。
狭いバスルームで、二人抱き合うようにして欲望の余韻を流し去った。
部屋に戻った和気さんが「これは真由花に…」と小さな包みのおみやげを渡してくれる。
そっと包みを開けてみると…
そこにはムーンストーンがはめ込まれた、シルバーの指輪が息づいていた。