背徳の時間〔とき〕C-4
私は沸き起こる快感に顔を歪めながらも、必死で彼の顔を見つめ続ける。
啼いたその場所をクチュクチュと指の腹で捏ねられ、トロトロと濃密な淫汁が私の秘裂を伝った。
それを合図に、彼は私のスカートとパンティーをはぎ取る。
そしてむき出しの陰部に顔を埋ずめると、すかさず彼のやわらかな舌が、火照った私の秘裂に当てがわれた。
私の秘裂は彼の愛撫をねだるように、はしたなく彼の口元へと甘い蜜を滴らせてしまう。
和気さんの舌は、しばらく私の溢れた蜜を味わっていたが、やがてその先を尖らせ、上方の敏感な花芽を捕えた。
ツンツン突つき、埋め込むように花芽を押し潰されると、お腹の底からグッと熱いものが込み上がる。
指でめくられ、剥き出しにされた花芽を尖らせた舌先で細かく震わされると、もうそれだけで下半身の力は抜け、ヘロヘロになってしまう。
時に引っこ抜けるほどに強く吸われたりした際には、ガクガクと内股が震えるほどになった。
そうして時間をかけ、花芽を舐め溶かされていくうちに、花芽の突端はムッチリと意志を持った生きものように膨らみ始める。
その反応に気をよくした和気さんは、私の陰唇を親指で左右に開き、さらに強調されたそのしこる花芽を、左右に倒したり、軽く噛んだりして丹念に愛してくれる。
「んぁ…くぅ…ぁあ!」
ここまでくると、私の頭の中は白いもやでいっぱいで、気持ちよくなること以外考えられなくなっている。
私は夢中でシーツを掻きむしり、彼を見つめながらただただ彼のしてくれる行為に酔うばかりで。
ときどき朦朧とする思考の中に、チュ〜とかピチュ〜とかいう、花芽を吸う際に洩れる卑猥な音が届き、さらに私の淫欲を掻き立てる。
この時の私は、まるで全身が陰核となり、すべてを彼に吸い尽くされていくような、甘美な感覚に襲われている。
和気さんになら、私このままドロドロに溶かされてしまってもいい。
気がつくと私は裸のままベッドでまどろんでいた。
肩肘をついて私を見守る和気さんのまなざしが、いつも以上に優しくて。
「真由花、何度もイクイクって…可愛かったよ」
和気さんは私のまぶたに小さなキスをくれる。
私は激しく何度も達したあと、軽く失神してしまったようだった。
最近の私には、たびたびこういうことがある。
彼の愛撫を受けるうちに、いつのまにか受けとめきれないほどの性感を与えられ、気がつくと私は温かな泥の中で眠っていた。
ときどき、私は彼という一人の人間よりも、彼の与えてくれる性の悦びの方を愛しているのではないか…と怖くなることがある。