青山恵理・修学旅行の夜-12
――やめて――！
生温かく汗ばんだ感触が気持ち悪い。
すでに恥ずかしいくらいに濡れている花弁にその指が触れた瞬間、恐怖と不快感で息が止まりそうになった。
嫌………！
やめて……っ……。
私の身体に起きている事態など知る由もない櫻木くんは、尚も唇を解放してくれない。
激しく、強く、官能的に私を攻め立てる櫻木くんの卑猥な舌。
一方の渋川くんも、自分のやっていることに罪悪感など微塵も感じていないかのように、堂々と私の濡れた股間を撫で回してくる。
こ…こんなの……
………ダメ………。
あまりに異常な状況に、なんだか気がへんになりそうだ。
感じまいと思っているのに、身体の中心がじぃんと熱を帯びて、新たな粘液がどんどん溢れ出してくる。
この反応のどこまでが櫻木くんのせいで、どこからが渋川くんのせいなのか、自分でもよくわからなかった。
「あっ……ハァッ……ハァッ……んっ……ん……」
渋川くんの指の動きにあわせて甘い吐息が漏れてしまう。
嫌なのに……。
どうしよう……。
必死でこらえる私の反応を楽しむように陰部を執拗に撫で回してくる渋川くんの手。
ぬるりぬるりとリズミカルに円を描くその動きにつられて、いつの間にか私は腰を前後に動かしてしまっていた。
ヤダ………。
私何やってるの……。
肉体の根幹が揺さぶられるような初めての甘い快楽。
引っ切り無しに与えられる淫靡な刺激に、私の肉体は完全に翻弄されていた。
もっと深い快楽が欲しいとカラダが悲鳴を上げている。
まだ何物も受け入れたことのない未開発の膣壁が、オスを求めて本能的に疼いているのがはっきりと自覚出来た。
どうしよう……。
どうしたらいいの……。
込み上げる劣情をごまかしきることが出来なくなり、私はとうとう櫻木くんの胸にぎゅっとしがみついてしまった。
欲情のおもむくまま、目の前にある櫻木くんの首筋に夢中で唇を押し付ける。
どうしてそんなことをしてしまったのか自分でもよくわからなかったが、そうでもしなければ大きな喘ぎ声を出してしまいそうだった。
積極的すぎる私の態度に、櫻木くんが戸惑っているのがわかる。