青山恵理・修学旅行の夜-11
痴漢男の手は、お尻の割れ目をなぞるように上下運動を繰り返しながら、少しずつ股間のほうへと滑り降りてくる。
私がこんな目にあっているとは夢にも思わない櫻木くんは、さっきよりも更に私の身体を引き寄せて、情熱的に唇を重ねてきた。
いろんな角度で、私の中をなぞっていく櫻木くんの舌。
そのたびに自分の身体が急激に感度を増していくのがわかる。
そして休みなく臀部をまさぐる別の誰かの手。
今まで男子と目を合わせることすらまともに出来なかった私がいきなりこんな目にあうなんて………。
な…なんだか……変になっちゃいそう……。
背後の男は、私があからさまに嫌がらないのをいいことに、大胆にもジャージのウエストに手をかけてきた。
…い……いやっ……脱がされる………。
必死で太腿をぎゅっと閉じたが、その抵抗はほとんど意味をなさず、ジャージは一気にお尻の下までずり下げられてしまった。
嘘っ……
信じられない――――。
いったい誰……？！
恥ずかしさと怒りで頭に血が上ってくる。
思わず櫻木くんと繋いでいた手を離して、お尻にまとわりつく無礼な手の平をつかんでいた。
骨ばった感じのする長い指………。
そしてその指の付け根に偶然触れた時、私は全身に鳥肌がたつのを感じた。
―――この指輪。
渋川くんだ―――。
どうして？
ミカがそばにいるのに、なんでこんなことするの？
私の動揺をよそに、渋川くんは私の手をサッと振りほどき、再び下半身をまさぐり始めた。
自分の正体がバレたという開き直りからか、動きがさっきよりも激しく乱暴になっている。
かろうじて身体を覆っていた下着があっという間に引き下ろされ、後ろから股間に指が侵入してきた。