火曜日-6
店を出た私達は、どちらからともなくキスを交わしました。
それは始めごく軽いものから始まったにも関わらず、気付けば舌を絡め合う激しいものになっていました。
道行く人が足を止め、見つめます。
無理もありません、ここは白昼の街中ですから。
それでも私達はキスをやめませんでした。
いや…やめられませんでした。
それほどまでに、この時の私達はお互いを欲していました。
幾重にも人垣が出来始め、さすがにまずいと思い始めた頃、睦月が唇を離しました。
「走ろう」
その言葉を合図に、私達は人垣をかき分けるように走り出しました。
手を取り合い、どこまでも夢中で走りました。
そんな私達の後ろからは、指笛や冷やかしの声が聞こえていました。
それでも私達は構わず走り続け、ビルとビルの狭い隙間を見つけそこに身を寄せました。
睦月はその場所で私を抱きしめ、そして改めて唇を求めてきました。
睦月の熱い唇が再び重ねられ、やがて熱を帯びたままそれは私の耳朶や首筋を這い、私の息を上がらせていきました。
もうその時、私も半ば理性を失っていましたから彼を拒みはしませんでした。
それどころか私は自然と睦月のゆったりしたパンツの前に手を伸ばし、彼自身をまさぐり始めました。
舟形にした手で彼の形を確かめながら上下に押し付け往復させます。
するとそれは擦るほどに固く大きくなっていきました。
睦月も睦月で私のブラごとトップスを捲り上げ、私の胸にしゃぶりついてきます。
もう一方の手でもう片方の突起を潰すようにされた私はビルの壁を背に戦慄(わなな)きました。
「んぁあぁぁ!」
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