火曜日-3
そこは私にとってこの上なく弱い場所…いわゆる性感帯でした。
そこを刷毛で掃くように睦月に触れられ、私は身をすくませました。
「大丈夫…ですか?」
睦月から戸惑ったような声が掛かります。
しかし「そこは性感帯だから止めて」とは言えない私は、黙って頷くことしか出来ません。
私はこくこくと、子供のように縦に首を振り続けました。
そんな私を見た睦月がまたクスリと笑いました。
今度は顔にガーゼが掛かっていたので睦月の顔は見えませんでしたが、それでも気配でわかりました。
そして、なぜか睦月はそんな私の弱い部分を集中的に洗い始めました。
触れるか触れないかのタッチで、何度も襟足に触れてくるのです。
私は奥歯を食いしばり、強く拳を握って耐えました。
こんなところで、しかもシャンプー中若い子の手に感じるなんて、絶対に避けなければなりません。
「…んっ」
しかしダメでした。
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