はしたない女-3
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さくらちゃんの彼氏が迎えにやってきた。
正樹君といって、これと言って特徴がつかめない人だけど大阪の人はほとんど茶髪なのだ。
それから私たちはボウリングをして、生まれて初めてビリヤードというものをして…
それから食事がてらプチ飲み会を開いてカラオケに行った。
東京から来た私はさくらちゃんの盛大なもてなしに心から感激した。
[ 汚いとこやけど、気ぃ使わんでな。 ]
深夜近くになって帰宅したさくらちゃんの部屋はせまいけど綺麗なワンルームだった。
部屋に帰るなりさくらちゃんは彼氏の横でお尻を片方あげて、ぶーっとオナラをする。
[ 屁ぇぐらいコキや。
ぜんぜん気ぃ使う事ないんやで。 ]
私は子供の頃から、こんなさくらちゃんの底抜けに明るいはしたなさが大好きだったのかも知れない。
さくらちゃん…
あの頃からちっとも変わっていなかった。
… … … …
いいやん…
起こしてしまう…
あっ…んっ…
んっ…
早くから新幹線に乗って、ばたばたと法事を済ませ…
三人、大阪の街で遊び回って少しばかりお酒も飲んで…
二人が眠るベッドの横に用意してもらった寝床に横になった時には、私は吸い込まれるように眠りに落ちてしまっていた。
物音にふと、気がついた時、ここはどこだろうと思ったりした。
そして、すぐ隣のベッドの上でさくらちゃんと正樹君がセックスを始めている事に気がついた。
とんでもない場所に迷い込んだようでドキドキと胸が鳴る。