『愛を写す、君を愛すD』-1
横目でみた山本ユリカは
苦笑いから青ざめた顔に変わっていた。
一方、僕の目の前にいる女子は
思ってもない発言に
目と口をあんぐり開けて
驚いた顔をしている。
そりゃそうだ。
僕にとっても
思ってもない発言なのだから。
クラスの視線が一気にこちらに向かうのを
肌で感じる。
「エー?!!!!」という声と
「いつの間に?!?!」やら
「ユリカずるい!!!」やら
「ぬをー!!俺の山本さんをー!!」やら
様々な声が飛んでくる。