『愛を写す、君を愛すD』-8
思えば
人の手を握るのは
初めてかもしれない。
山本ユリカの手は
僕の手よりも
全然細くて小さくて驚いた。
そんなことを実感しながら
僕は山本ユリカの手を引いて
校門を出る。
校門を出たところで
山本ユリカは
僕の手を払いのけて
顔を上げて
キッと僕を見つめる。
「校門でたらカレシカノジョじゃなくていいでしょ。」
山本ユリカは再びスタスタと先を歩き出した。
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