『愛を写す、君を愛すD』-3
ベルがなって
下校の時刻となった。
クラスが
また一斉にうるさくなる。
前の席のやつが僕に話しかけてくる。
「なぁ、
山本ユリカと付き合ってるのってマジなわけ?」
「マジ。」
「マジかよー!!
俺密かに狙ってたんだよなータクミずりぃよぉ!!」
「お前こないだまではあのセンパイがイイとかいってなかった?」
あのセンパイとは
僕を誘ってくるあの女のことだ。
「あーあのセンパイはムリムリ!!!!
高嶺の花すぎんもん!!
でも山本は同じクラスだしさー…………………。」
取り留めのない会話を
なんとなく聞きながら
朝、先輩からメールがきていて
返信をすっかり忘れていたことを思い出した。
携帯をひらくと
メールが一通届いていた。