『愛を写す、君を愛すC』-4
「朝の話だけど・・・。」
僕は気を取り直して
会話を続けた。
「うん。」
山本ユリカのか細い返事が返ってくる。
「とりあえず撮ってみるのもアリだけど
お互いどういうのが撮りたいのか
決めたほうがいいと思うんだよね。」
「うん。」
いつの間にか
山本ユリカは僕の隣を歩きながら
会話していた。
横顔をみると
やっぱり整った顔だと実感する。
「・・・今日の放課後はどうかな?」
今度は山本ユリカから提案があった。
「いいけど。」
「大久保の今までの写真もみたいし・・・。」
「お家にいっちゃだめ?」