『愛を写す、君を愛すB』-7
「・・・で。俺に何か用?」
「うっっうん!コレッ!!」
山本ユリカはさっきまで枕にしていた
雑誌を手に取る。
「たっ・・・大賞!おめでとう!!!」
「・・・・・・どうも。」
「すっすごいね!大賞だなんて!」
「・・・・・・別にすごくはないよ。」
「でもっ!コメントにもすごくキレイってあるし!」
「・・・コメント見たんだ?」
「うん!もちろん読ん・・・!」
僕はあのコメントが読まれたのだと思うと恥ずかしくて
山本ユリカが手にしていた雑誌を奪い取り
教室の隅にあるごみ箱にその雑誌を投げ捨てる。
「一体昨日からなんなわけ?」
「なんなのって・・・。」
「そんなに俺に写真とってほしいわけ?」
「ちっ違うっ!」
「違う?昨日は撮ってほしいってゆってきたじゃん。」
「そうだけど・・・。」
「お前ホント意味わかんねー。」
山本ユリカは寂しそうな顔をした。