『愛を写す、君を愛すA』-5
「・・・そうなの?」
「・・・そうだよ。」
「でも・・・いつもいろんな賞もらってるじゃん。」
「あーんな雑誌で入選してても意味ないの。
アイドル追っかけのカメコでも簡単に賞もらえるし。」
「・・・・・・そうなんだ。」
と、ここまで話して僕は違和感を覚えた。
山本ユリカは僕に「いつも」という言葉を使ってきたからだ。
「ってか。
山本さん、なんで俺が毎月受賞してること知ってんの?」
「それは・・・・・・。」
「何?」
「わ・・・わたし・・・・・・。」
「なんだよ。
もしかして俺のストーカーとか?」
冗談のつもりが
山本ユリカの顔は真っ赤になった。