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SEXの条件・学級委員長 川崎静奈
【学園物 官能小説】

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SEXの条件・学級委員長 川崎静奈 最終話-11

「何よっ……そんな何回もあほあほ言わなくてもいいじゃない!今日何回あほって言ったと思ってんの!」


私の必死な努力を全否定され、ついカッとなってしまう。


「しらんがな……お前がつらい思いしたらあかんし言うてるんやろ」


「でもっ……あんたがケガしたり死んだりするよりずっとマシじゃない!警察のエロい『取調べ』くらいいくらでも受けてやるわよっ!」


思わず力強く宣言した私を見て、ヤマトは一瞬大きく目を見開いた後、観念したようにこう言った。


「……お前にはかなわんわ……」


ああ……そうだ。
――――この顔。



ヤマトが転校して来た初日に、私が個人プレーの部活をすすめた時も、ヤマトはこういう表情をしてた。


人のことはすごくよく見てるのに、自分自身のことにはひどく無頓着なお人よしのヤマト。

抜目ない完璧な男なんだろうけど、そういうところは子供みたいでなんとなく放っておけなくなる。

そしてそれを真正面から指摘されると、時々びっくりするくらい幼い顔になるのだ。


あの時――突然見せられたこの素直な表情に、私は一目で恋に落ちた―――。




「……しず」


ヤマトがすっかり暗くなった空を見上げたまま静かな声で言った。


「………何?」


「……お前って結局……俺を頼ったこと、一回もあらへんねんな――――」


「―――そ…そうだっけ?」


「―――そやねん」




ヤマトはそんなこと考えてたの?

私は一度も考えたこともなかったよ。

誰かに頼られることはあっても頼ることなんて想像もつかないもん。

私は――――「しっかり者の静奈」だから。


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