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「幸福の時間」
【コメディ 恋愛小説】

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「幸福の時間」-1

夢を見ている


俺とアイツが楽しそうに話している

なぜ今更アイツの夢を見るんだ

何とか起きようとしたが起きれない

夢は奥へ奥へと進んでいく……


「清隆くんは高校どうするの?」
「早希の方こそどうすんの?」
「あたしは清隆くんの入る高校かな……」
「じゃあ俺も早希のいる高校に行く!」
「アハハッ、どっちも決まらないじゃん」


ピピピピピピピ……
バン!

良かった
目覚ましに助けられた……背中の汗がTシャツに染み込んでベトベトして気持悪い……
はやくシャワーを浴びて朝練に行かなきゃ。
それにしても目覚めの悪い朝だ。もう2年もたつのにいまだに引きずっているのか?

具合の悪そうな顔をしながらカーテンを開けるとどんよりとした雲が空をしきつめている。
嫌な天気だ。せっかく1学期も今日で終りなのにテンションがあがらない。

(なーんで今頃アイツの夢を見るのかな……まぁいいか……あっ!時間ヤベェ!!)

急いでシャワー浴びて着替えてメシ食ってソッコー家を出た。
(ヤベェー、朝練間に合うかな?)
バイクを飛ばして登米(とよま)高校に向かう。ぐうぜん途中信号につかまらなかった為、朝練にギリギリ間に合った。
もうみんな朝練の準備をして始めようとしていた。
「おせぇーぞ清隆!!」
みんなが清隆に罵声を浴びせる。

「わりぃ!信号につかまっちまって」
(嘘ついちゃったけど寝坊なんて知れたらどんな目に会う事か……)


「よし、コール!!」


……あっ!自己紹介し忘れました。
俺は加藤清隆(きよたか)、17歳!部活はバスケ部!一応部長やってます。本当は俺より上手い奴がいるんだけど何か知らないがなっちまった…
身長は175?、体重70?普通の人よりがっちりしている位だ。人望は厚い!……方だと思う。
座右の名は「有言実行」そんな訳でヨロシク!
(古っ!!)

「コール!」
ドン!ドン!ドン!
「ご苦労さまでした!」

「あ″〜むし暑い!」
副部長の弘之(ひろゆき)がだるそうに言う。コイツはバスケ部のエースにして生徒会長もつとめる登米高1の人気者!まあ俺には少し劣るけどね!
………嘘です、ごめんなさい……


「なぁ弘之、夏休みの部活どうする?」
「え″〜全部休み」
「アホか!!んなことできるかっつーの!」
「おめぇにまかせっから」
「いい加減だな…んじゃ休み無しでいーな」
「ハァ!?調子のんなよおめぇ!!」
「冗談だ、冗談っ!」


―その日の部活終了後―
「夏休みの予定きまったから今渡してるプリント見て」
みんながプリントを見ると即座に
「え〜休み少ない〜」
との不満の声があがる。「贅沢いうな!!これでも先生との交渉頑張ったんだから。むしろ誉めてもらいたい位だっつーの!」
「でも休みがたったの1週間じゃあね〜」

「よく見ろって、休みの日を上手い具合に各地区の夏祭りやイベントに入れるようにやったんだから」
「まぁこれ位が限度か〜」
みんなが納得したようだ。
「じゃあみんなで夏休みを乗り切っぺ!!」
「おう!!」
(ふぅ〜なんとか上手い具合にまとめたぞ)


―そして夏休み―


「ファイト―!!」

「オーーエイ!!」

「アウトしろ!!」

「ディフェンス!!」


……………部活終了。
カラッからに晴れた天気の為、気温は恐ろしいほど高くなっていた。
体育館には気力は残っているが余力の残っていない1年生が、裸で床に寝そべっていた。
「疲れだ〜何もやりだくね〜」
「やっぱキツイな〜」
「まぁ明日休みだし、ゆっくり休むべ」
「アレ?今日米山の花火大会じゃなかったっけ?」
「んだな。明日休みだし行ってみっか」
「んで清隆先輩に会ったらおごってもらうべ」


―そして清隆はというと……


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