投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

遠恋ーえんれんー
【二次創作 恋愛小説】

遠恋ーえんれんーの最初へ 遠恋ーえんれんー 27 遠恋ーえんれんー 29 遠恋ーえんれんーの最後へ

遠恋ーえんれんー 蓮side1-1

自分の欲望の為になら



人間はこんなにも卑怯になれる生き物なんだよ



『君の1番大切な人になれなくて良いから』なんてのは甘い考え



何よりも誰よりも愛するから、僕だけを見て





「蓮?どしたの?」

「いや‥なんでもないよ。」


茜を前にして、美音に想いを馳せる僕は最低な奴だってのはよくわかってる。


「なら良いけど‥。あっ、私ブルーベリーチーズケーキにしよっかなぁ‥」


ここのカフェは前に美音と来た所。
美音はケーキを5個もたいらげた揚句、人に奢らせやがった。
仕方ない。
これが惚れた弱みってやつなんだろうか。
今茜が頼んだのと同じブルーベリーチーズケーキを美味しそうに頬張っていた。
まぁ他にもショートケーキやらチョコレートケーキやらタルトやら食べていたが。


『あたし、モンブランは嫌いなの。』


僕が頼んだモンブランに一瞥くれて美音はそう言い放った。


いや‥別に良いですけどね?
『一口あげるよ』みたいな感じで間接キスくらいできるかな‥って期待をしてなかったと言ったら嘘になるが。
むっつりスケベ万歳。


「‥ん‥蓮!聞いてる!?」


いいえ、全く。


「‥ちゃんと聞いてるよ。」

「本当?嘘っぽいなぁ〜」


茜が上目遣いで睨んでくる。
美音もこんな風に可愛く睨めばいいのに。
あいつは可愛らしさのエッセンスを微塵も感じない顔で人を睨む。
そういうところも気に入っているのも事実だが。
自分の恋愛感情の末期症状加減に笑えてくる。


遠恋ーえんれんーの最初へ 遠恋ーえんれんー 27 遠恋ーえんれんー 29 遠恋ーえんれんーの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前