逃げ出しタイッ!?-8
「せ、先輩」
「もういい、いったんやめろ」
おそらく射精寸前という状況で突然の解放。
目の前でびくびくしている陰茎はだらだらと滴るものを吐き出し、それはたまにスカートへと落ちる。
――なにこれ、なんか臭い。やだ、染みになっちゃう。
スカートの上でてかてかと光るそれを見て嘆く雅美だが、またも髪を引っ張られる。
「痛い痛い痛い、やめてください。先輩、何でこんなひどいこと!」
「黙れ! 目をつぶって口を大きくあけろ」
「何するつもりですか!」
「いいから!!」
睨み付けたくても竦む気持ちがそれをさせない。かといって喚いたところで誰も来ない。
だから……。
「そうそう、聞き分けがいいほうがかわいいよ」
口を大きくあけて、目をつぶる。
「そんじゃ、入れるよ〜」
上機嫌な昇の声と、それに続くアンモニアくさくて熱いもの。
「ん、んぐぅ!? あぅ、んぅ」
口腔内に乱暴に侵入してきたもの、それは……。
「ああ、いいわ、あったけえ。雅美ちゃんの口んなか、最高だわ」
男の逸物。
「や、んぐ、あくぅ、はっはっはっんちゅぷゅ」
息をしようとするも混乱状態にある彼女は冷静に口を動かせない。
無意味に動く舌は男勃起したものの表面を撫で、ぬるぬるしたものを奥へと呼び込んでしまう。
「んごくっ!」
雅美の喉が鳴る。
苦しさに耐えかねた彼女は、反射的に唾液と男の我慢するものを飲み込んでいしまった。
「うわぁ、嬉しいなあ。雅美ちゃん俺の我慢汁飲んでくれるんだ。すげー、淫乱だね。もしかしてやりまくりのフェラ好きとか?」
「んーんぅ、んーぅ」
かぶりを振るもがっちりと髪をつかまれており、吐き出すこともできない。
「ほらほら、俺がんばって出しちゃうからさ、全部飲んでよ」
薄目を開ければ前には男のわさわさした陰毛。意識すると嫌になるので、もう一度目をつぶる。
「だめだめ、もう目を開けろ。んで、俺を見ろ!」
髪から伝わる力に怯えた雅美は言われるままに目を開け、男を見上げる。
「うわ、その表情いいわ。なんつうか奉仕するってのがいいね。マネージャーの鑑だわ」
撫でるように髪を梳く昇。その表情は愉悦と快楽の混じるだらしないもの。