逃げ出しタイッ!?-6
「い、嫌です。こんな、酷いこと、しないでください」
すでに雅美の目は真っ赤になり、ぽろぽろとこぼれ始めている。
「いいじゃん。つか、どこでもやってるよ。性欲処理もマネージャーに仕事だぜ?」
「そんなことありません」
「いやあるって、だって聞いたぜ? 野球部だってサッカー部だってさ、ほら、ギャル系の子いるじゃん。あいつらさ、なんでマネージャーの仕事してないか知って
る?」
「知りませんよ、そんなこと」
確かにそんな子もいた気がする。ほとんどの希望者が落とされたはずなのに、いつの間にか市民権を得ている派手な女子が数人。
「あいつらみんな部員のちんぽしごいてるからだよ」
「うそ!」
悲鳴に似た雅美の声に、今度は昇が驚く番。しかし、彼はそれを抵抗と感じたらしく、今度は容赦なく彼女の髪をつかんで言う。
「うるせーよ。おまえなあ、ほんと痛い目見ないとわかんないわけ? いいか? 俺はお前にやらせろっていってんじゃねーよ、ただ、オナニー手伝えって言ってるだけ、わかる? 他の部と比べればずっと楽だぜ?」
「い、痛いです、痛いです、わかりました。もうしません。逆らいません。お願いです、離してください、許してください! 離して!」
髪を引っ張られる不自由を強いられる痛みに耐えかねた雅美は、顔を真っ赤にして謝罪の言葉を繰り返す。
「なら言うこと聞くか?」
「わかりました。昇さん」
髪を引っ張る力が弱くなったところでこくりと頷く。
「よしよし、そうこなくっちゃな。ほら、しごいて」
崩れ落ちた彼女の手を引き、自らのそれにあてがう。彼女の手がそれを握り締めるのを感じたあと、前後に動かすように導く。
「んぅ、うん、いいぞ、あー、ぞくぞくしてくるわぁ」
熱くなった肉棒はどくどくと脈打ち、雅美の手に振動を返す。
その醜いモノの皮は伸びやすく、これでもかというぐらいひっぱっても難なく伸縮し、一方で先っぽのほうは張り詰めた風船のようになり、てかてかと黒光りしている。
――なんなの、これ、男の人って、こんな痛そうなことして気持ちいいの?
休み時間になれば女子同士でその手の話をする。
当然ながら雅美も男子の一人での行為ぐらいは知っているわけだが、撫でる程度だと解釈していた。
もちろん彼女とて自慰の経験ぐらいある。ただ、彼女のオナニーの回数など月に二度三度あるかないか。俗に言う危険日の近くになると気持ちが昂ぶるらしく、妄想の中では隆一の子を何度となく孕んできた。
運動部に所属しているとはいえ、自分はただのマネージャー。握力もそれほどないのだが、それでも必至に握り締めている。
「ん、もっと強くしてもいいぞ」
なのに、目の前の先輩はそれを受け入れ、そのうえより強い刺激を求めている。
――もう限界だよ。これ以上強くなんてできないし。