未少年 4-6
「痛っ…!……何すんのよ!」
「は?お前が意味分かんね〜こと言うからだろ?余計なことさえ言わなきゃ手も出さねーしすぐ帰ったのによー」
「…あんたほんと最低…だよ…」
「あん…だいじょうぶ?」
「……きよみょ…」
「おい、馬鹿は黙ってろ」
「……ばか…ぼくが?」
「お前ほんとわけわかんねーな。ガキみてーだ」
「……がき」
弘希…早く出てって…。
きよみょに変なこと言わないで…。
「弘希…早く出てって…クソ野郎…」
「あむ…まだ殴られてーの?」
「…あんたが勝手にキレてるだけじゃん…」
「お前ほんとイラッとすんなー…」
…ちょ…こっち来んな…。あ…きよみょ…。
グッ…
「…きみ…やだ。きらい」
「は?おい、手、離せよ」
「…やだ。あんのことたたくから」
「じゃお馬鹿くん、代わりにお前が殴られる?」
「…ぼくもやだけど…あんもだめ」
きよみょ…。
ギュッ…
「弘希……出てって…」
「あ?あ……おい…包丁…」
「…本気だからね…きよみょ…そいつから離れて」
「あん…」
「きよみょ…早く…」
「うん…」
「お……おい…あむ…とりあえず落ち着けって…」
「…お蔭さまで落ち着いてるよ。…早く…出てけ…」
「…わ…分かった…分かったから…それ…包丁…下ろせって…」
「…うるさい…早くしろ…」
「…くそっ…」