未少年 4-2
………………
「ただいまー。…おーい。………あれ?」
きよみょがいない…。
いつもなら「おかえりー」って言ってくれるのに…。
もしやトイレ……いない…ベッドにも…いない。
えっ…?
作り置きのご飯は食べたんだろう…食器も片付けられてる。
けど…どこ行ったの!?
サンダルはあるけど…裸足で…まさか病院に……?
そんな……きよみょ…。
「きよみょ……ど…どこ行ったの……きよみょ…」
なんでだろう…涙が…。
ほんのつい最近までは私一人で当たり前だったのに…それが…。
きよみょがいて当たり前みたいになってて…。
「き…きよみょ…………どこ…ぐすっ……きよみょ…」
まさか自分にとってきよみょの存在がこんなに大事なものだったなんて…。
ガラッ
「あー。あん。おかえりー」
「………きよみょ?」
「あん。ないてる…」
「……ちょ…ちょっと…どこにいたのよ…」
「…べらんだ。そらみてた。でもくらい」
「……そりゃ夜なんだもん…当たり前でしょ…」
「あん。なんでなく」
「…え?………だって…きよみょがいなくなったと思ったから…」
「ぼくはここだよ。あんなくな」
「…うん」