投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

白銀のたまご〜パチプロチーコの生活
【その他 官能小説】

白銀のたまご〜パチプロチーコの生活の最初へ 白銀のたまご〜パチプロチーコの生活 39 白銀のたまご〜パチプロチーコの生活 41 白銀のたまご〜パチプロチーコの生活の最後へ

白銀のたまご〜パチプロチーコの生活4-12

ホールへパチンコをしに来て、目当ての台に座れないって事はよくあるように思う。

またはせっかく来たのに、たまたま定休日だとか…


そんな時には人はなかなか、ハイそうですかと帰れない。


仕方ないから違う台に座ってみるだろう。
少し遠出しても違うホールに行ってパチンコを楽しむだろう。


それはそれでいいと思う。

でも、私たちプロにはあり得ない。



新台導入なんかでホールの中に極端に人気が集中する機種があると、お店はそこを中心に収益を見込まなければならないから、客を生殺しにする程度に甘い釘を打ち込むケースが多い。


客離れを恐れて比較的甘い営業を打つのが当然だろう…

その煽りはホールの中の他の台に少なからずツケが回ってくる。


つまり、極端に客が集中するシマがあった場合、周りは地獄だと考えるのが正論だろう。


そのためには毎日の動きを正確に捉えておかなきゃならないし、とるもとりあえず朝早くから出勤する必要があるのだ。


こうして、立ち見していると同じように空き台を我慢強く待つ人も少なくはない。

たいがいの人はしばらく見ていて諦めて散っていくけれど、我慢強く待つ人も少なからずいる。


こんな時は客の表情を読むのだ。

比較的自分の位置から近い席でまったく出てない人と箱を少しは持っていてハマってる人…


この人はかなり注ぎ込んでいて、まもなく財布も空になるだろう。
悲痛な顔と神に祈るような目をしている。


こっちは現在少しプラスか、ちょっと食っちゃったか…

表情に余裕がある。

これがトントンになると、人はなかなか諦めないものでどちらかカタがつくまでネバってしまう…

たいがいにおいては負けちゃうものだ。

パチンコの織り成す巧妙な演出と、現実の冴えない慣性に錯覚させられて判断力を損なうのだ。


私は普段、自分の台を見ながら周りの客の表情を覗き見する習慣がついている。

客の表情で台の調子を判断するし、その心理も読み取る。


空いたのはやっぱり迷ってる方だった。


白銀のたまご〜パチプロチーコの生活の最初へ 白銀のたまご〜パチプロチーコの生活 39 白銀のたまご〜パチプロチーコの生活 41 白銀のたまご〜パチプロチーコの生活の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前