白銀のたまご〜パチプロチーコの生活4-11
彼女たちがホテルでどんな事をするのか私は知らないけど結果、私は口紅も取れちゃって何だか顔が浮いてる…
お客さんと事が済んだら、その都度お化粧を直すのだろうか?
化粧品だけでもバカにならないだろうな。
それ以前に面倒くさい…
[ ねえ、運転手さん
私の仕事って何に見える? ]
きちんと帽子を被った運転手は鏡の中から私をちらっと見て
[ さあ…何でしょね…
お姉さん、歌手のアレによく似てるね
何てったっけ?ほら… ]
[ でしょ…本物よ ]
[ 本当に!? ]
[ ウソよ…でもよく言われるわ ]
本物の彼女がホテルから出てきたら、それこそたいへんな事になるわ…
ほどなくして、7区に降りた私はとあるホールへと向かった。
まもなくこっちにも導入されて、また大きな波紋になるだろう話題の機種…
新戦国絵巻2を一度試してみたかったのだ。
まだ普通の仕事が終わる時間でもないだろうに、新設台は満台だった。
しばらく眺める事にしたら、どの台も結構箱を積み上げていた。
この人たち全員がそうとも思わないけど、ご同業の方もかなりいるんじゃないかと思う。
でなきゃ、まだ普通の人は仕事をしている時間なのだから…
数えてみると平均して5〜7箱…
もちろん全部の台が出してるわけではないけれど朝から打っていて、この程度なら話題の爆裂機も私の打つ台とそう変わらない。
悪くはないが、いい成績とは言えないだろう…
一般論だけど、大当たり確率が私の好む台よりさらに25%ほど深い設定とされている。
つまりはそれ程金額を注ぎ込んで当たり前とされているのだ。
リスクが高い分、決していい成績とは言えない。
せっかく来たのに打てないでは仕方ない。
だからと言って違う台に座るほど、私は甘くない。