続・僕はHな管理人-4
「僕でいいの?」
僕が唯さんの泣き濡れた瞳を覗き込むと、唯さんは僕を見つめ返しこう言った。
『零がいいの…お願い…私を抱いて…』
「唯…分かったよ…おいで!」
僕は唯の手を取ると、プライベートな部屋へと続く扉を開け、僕の自慢のダブルベッドに、唯と2人で腰を降ろした。
………
「いい?唯…最初にこれだけは言っておくよ…」
『うん…』
「本当に好きだった人を忘れることは、そんなにたやすいことじゃない…」
『うん…』
「だから、僕は今から唯を本気で抱く!!それでも…唯はいいの?」
『私…零に本気で抱かれたい…あの人を私の中から…消して…』
その言葉を聞いた僕は、唯の頭の後ろを手のひらで支えながら唇を合わせ、ゆっくりと唯をベッドに横たえていった。
唇の重ね方を何度も替え、その度に少しずつ真剣みを増す僕のキスに、唯は胸を上下させ溺れていく。
僕は唯の両手の指に自分の指先を絡め、強く握った。
少しばかり私情が絡む今回の仕事―――
一歩間違えば、公私混同してしまいそうだった―――
そんな僕自身の弱さを振り払うように、僕は唯の口腔内に激しく舌をねじ込み、唯の頼りない舌を強く吸っった。
『ん…ふぁ…零?』
「……ん?…唯どした?」
いよいよ…という時だったが、唯が何やら気になるようで、僕のキスを止めた!