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未少年
【純愛 恋愛小説】

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未少年 3-7

………………




「…これで大丈夫かな…。きよみょ、ヒリヒリとかしない?痛くない?」

「…わからない。けどだいじょうぶだよ」

「もうっ。あのね…シャワーは温度調節しないと熱くなり過ぎるんだからね?あのあそこの赤い方と青い方の二つ合わせて調度良い温度にするの。分かった?」

「……………うん…」

「…次からは気をつけなよ?火傷なんかしたら大変なんだから。ね?」

「…………」

「きよみょ?」

「………あん、おこった…」

「…え?あ…いや、怒ってはいないけど…」

「………でもおおきいこえだした…」

「……あれは…びっくりして…きよみょのこと心配だったからだよ?」

「…しんぱい…」

「そう。怪我とか火傷したら大変でしょ?」

「……どうしてあんはぼくのしんぱいするの」

「…え?」

「………わからない」

「それは…きよみょの事が大切だからだよ?」




あっ…。
今私…大切って…。
まだ会って一日…昨日の今日なのに…。
なんでだろう…。




「…あん。うれしい。ありがとう」

「ううん…」

「あん」

「なに?」

「ぼくもあんがたいせつなんだとおもう」

「私が…?」

「うん。あんがたいせつ。だからすき」

「……ありがとう…」




きよみょは、優しい。

何かしてあげれば“ありがとう”を言い、嬉しい時には“うれしい”という。

とても素直で。

たまに見せる笑顔も困った顔も泣き顔も、23歳のそれじゃない…本当に子供のようで、無垢だ。


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