幸せの朝-2
「んっ…あん―――っ!」
いきなり貫かれた私のそこは、余りの快感に腰がグワンッ…と持ち上がる!
『ほらな!』
「ふぅ…もう…真司さんたらぁ!」
♯♯♯
真司さんと結婚して、早いものであれから5年の月日が流れた。
その後、私達は双子の女の子にも恵まれ、今は家族4人幸せな生活を送っている。
平日、幼稚園に通うようになった娘達は、金曜の夜になると、お泊りセットを持ち、はしゃいで近所の響子ママのところへとお泊りに行く。
お陰で、いつもはにぎやかな我が家も、金曜の夜から土曜日にかけては、夫婦2人だけの時間を過ごすことが出来た。
♯♯♯
23才になった私は、娘達が幼稚園に入園したのを機に、大学に通い始めた。
結婚当時、結果的にアメリカ留学を諦めざるを得なかった私を、真司さんはずっと気に掛けてくれていた。
『育児が落ち着いたら、由里子のやりたいことを始めてみたら?』と背中を押され、この春から私は再び英語の勉強を始めている。
家庭に入り、夫や娘達のサポートが、私のメインの役割となった今、以前思い描いていたような、通訳として社会進出を果たし、バリバリ働きたいという願望は今はない。
しかし、家庭以外のことにも目を向け、自分自身を高めていくことは、とても大切なことだと感じている。
ちなみや他の同級生達が、大学や専門学校にそれぞれ進学し、サークルの活動やアルバイトにいそしんでいる時―――
私の方は、まだ小さかった娘達の育児に、てんてこまいな日々だった。
自由なちなみ達をうらやましく感じることはなかったが、人よりも早く結婚し、母親になった今、世の中のことをもっと知りたい、色々なことを学びたい…という気持ちは人一倍強いかもしれない。