永遠の誓い-6
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俺達は、ホテルのレストランでゆっくりと食事を済ませ、最上階の夜景の見える部屋へとエレベーターで上がった。
「うわぁ―――キレイ!!先生も見て…」
由里子は部屋に入ると、真っ先に窓辺に駆け寄った。
そこには、金、銀、赤…と、まばゆい街の煌めきが夜の海に反射し、幻想的な世界を創りだしていた―――
大人っぽい黒のマーメイドドレスを身にまとった由里子のくびれた腰に、俺は後ろからそっと腕をまわし、しばらくの間2人で幻想の世界を旅した。
由里子は、ウエストの前で組んだ俺の腕に、そっと自分の手を添えてこう言った。
「私…この夜の海…ずっと…忘れないでいたい…」
『そうだな…俺もちゃんとこの目に焼き付けておくよ!』
「うん。私達…今夜から始まるのよね…」
『あぁ…これから先、長い長い旅になるよ!』
「ふつつかな妻ですけど、どうぞよろしくね…」
由里子は、俺の方にクルッと体の向きを変え、こう言った。
『俺の方こそ、ワガママな夫だけどよろしくな!』
その言葉のあと、俺達は笑い合い、どちらからともなく唇を重ねた。
『由里子、一緒にシャワー浴びる?』
唇を一旦離し、そう聞いた俺に「ごめん…まだそれは…ムリかな…」と、由里子は恥ずかしそうにうつむいた。
『うん、無理しなくていいよ。じゃあ、俺…先に浴びてくるから待っててな!』
「うん…」
由里子は俺の前で小さく頷いた。