永遠の誓い-16
「先生…ありがとう…」
『…どういたしまして…』
先生は、今までで一番ほぐれた表情でそう言ったあと、こう付け加えた。
『なぁ由里子?…その先生って呼ぶの、そろそろ卒業しないか?!』
「あっ、そうだよね。もう今は、私の旦那さまだしね…でも…なんて呼ぼう?」
『ん?―――俺は、由里子がスキなように呼んでくれて構わないよ』
「そう?それじゃあねぇ―――」
あの日教室で起きたこと
―9ヵ月の軌跡― S
「永遠の誓い」―完―