白銀のたまご〜パチプロチーコの生活3-2
見込み通り一般のお客さんが座って噴いたなら、それはそれでいい。
その人も含めてそれを見たお客さんが集まってホールが儲かってくれれば、客寄せの釘も甘くなる。
意外に伸びていなかったら、もちろんそれはそれ。
その慣性というのも、ある程度のサイクルがあってね。
それを嗅ぎつけるためにこうして、毎晩地道にデータ収集をするわけなの。
大切な事よ。
こうして毎日パチンコしながらも周りの気になる台をいくらか事前に目をつけておく…
そうして、その台の総回転数と大当たりの回数と…
それに確変継続回数を控えて歩く。
次にその周りの台の数も見てまわる…
そうするとシマ全体の一日の動きがおのずと見えてくるでしょ?
総回転数の割に大当たりが多い…
これは釘がシブくてお客さんが居着かなかった。
総回転数は多いわりに当たってない…
結果はよろしくないけど、実はこれいい台なのよ。
総回転数が高いって事はそれだけ釘が甘かったって事…
残念ながら慣性が悪くていい結果は出ていないけれど、こういう台は要チェックなのね。
たいがい、その周りの台は総回転数が低いはずだから、明日の釘も現状維持の可能性が高い。
そうやって、手帳に各台ごとの表を作って毎日数字を書き込んでおけば機械の慣性とホール側の釘の開け締めの関係が見えてくるのよ。
このホールではだいたい3割程度の華台…
つまり客寄せのための台を置くわ。
パチプロとはいかに毎日それを嗅ぎつけて座るかって事なのよ。
ネバり強いとか、勝負強さがあるとか…
そんなもので結果は出せないの。
そんなもの、実は一銭の価値もないのよ。
それでもダメならさっさと逃げて帰るし、勝ったら勝ったで欲張らずにいい結果だけを明日に繋げるの。
今日は回転が上がったわりにあまり当たりを引けなかったので、結局こんな時間までネバってしまったけどね。
そこで、もうひとつの理由は気力、体力の問題ね。
私はまさかツルハシ持って働いた事なんかないけれど、こうして、同じ姿勢でじっと座ってるだけでもかなり体力使うのよ。