ヒミツの伝説-4
「くうぅ…」
奈月がのけぞって弘志の腕にすがりついてきた。弘志は右手で女陰を、左手で乳房を夢中で弄り続ける。
「どうだ、濡れてるか?」
「はい。」
「よし、じゃあ、やるか。」
宮内の言葉で、弘志は奈月の太腿の間に体を割り込ませた。
屹立し、大量の我慢汁を噴きこぼしている肉茎を、処女の花園に押し付けていく。
「いくよ…」
しかし、腰を押し出そうとすると、奈月が身体をずらして逃げてしまう。
「やっぱり、無理…」
顔を強張らせて小刻みに首を振る奈月を、宮内が叱り飛ばした。
「こら笹野、大好きな弘志を救ってやるんじゃなかったのか!
」
その言葉が奈月の心を縛り付けた。抵抗する力が弱まり、今にも泣き出しそうな顔で弘志を見つめる。
「い…、痛いって言ったら、すぐにやめてね…」
「うん、うん…」
必死でそう言う奈月の言葉を弘志は上の空で聞いていた。異常な興奮によって、もはや愛する彼女も欲望の対象にしか見えなくなっている。逃がさないぞとばかりに奈月の双肩を抱きしめ、生唾をゴクンと呑み込んだ。
弘志は奈月の気持ちが変わらないうちにと思い、勃起した男根を陰部にあてがった。肩を抱いた腕に力をこめ、ぐっと腰を突き出す。
「いっ、痛いっ…」
奈月が叫び、逃れようとするのをきつく抱きしめ、割れ目に亀頭をねじ込んでいく。暖かなヌメりで陰茎を包み込んでいく粘膜をこじ開けるように腰を使い、まだ誰も男を受け入れたことのない膣に道をつけていく。
「痛いっ…、ちょっと待って、お願い…」
「もう少しだ、弘志!我慢しろ、笹野!」
半べそをかいた奈月の声を打ち消すように宮内の声が響く。
弘志がぐいっと腰を押し込むと、急に抵抗がなくなり、肉棒がヌルリと一気に奥まで入っていった。
「あううぅっ…」
奈月が甲高い悲鳴をあげてのけ反る。弘志はその身体に上体を被せ、柔らかな女体を抱きしめた。腕の中の滑らかな肌がこの上なく心地よかった。
「よし、根元まで入ったら、キスをして笹野の気持ちを落ち着かせてやれ!」
宮内の指示で弘志は、ついばむようなフレンチキスを何度もする。そうしていると、彼自身も落ち着いてきて、奈月と一つになった感激が胸に迫ってきた。
「痛い?」
優しい気持ちを取り戻した弘志が、苦しげに眉根を寄せる奈月に心配そうに尋ねる。
「…うん、ちょっと…、でも、大丈夫…」
奈月が小さな声で囁いた。最初の衝撃が落ち着いてくると、破瓜の痛みは我慢できた。なんと言っても、相手は大好きなボーイフレンドなのだ。
その間も弘志の肉棒はさらにみなぎりを増していく。がまんできなくなって、弘志が腰を引いた。二、三度小さく抜き差ししただけで、痺れるような快感が体の隅々まで響き渡る。自然とピッチが速まり、挿入が深くなる。
「ううっ…、弘志クンっ…」
苦痛に顔を歪めて奈月が弘志の肩を掴んだ。
「ご、ごめん…痛かった?」
弘志は焦って腰の動きを止める。
「…大丈夫…、我慢する…」
奈月の口から出たのは、気持ちとは裏腹に強がりの言葉だ。
しかし、その言葉で、弘志はついに己の欲望を解放した。勃起しきった肉茎で、初めて男を受け入れる膣を繰り返し貫いていく。
「あんっ、あんっ、ああっ!」
奈月が叫んだ。弘志の抽送はたちまちフルピッチに高まり、奈月の身体が浮き上がるぐらいに突き上げていた。
「もう、ダメだっ…」
弘志は唸り、腰がフィニッシュの連打を開始した。
「あっ…あっ…あぁっ!」
奈月が喘ぐ。もはや痛みはそれほど感じなくなり、身体の奥からジワリと快感が広がっていく。
「うっ!」
弘志が呻いた。溜まった精液が尿道を駆け抜けていく。射精が終わっても、弘志は名残を惜しむように奈月の身体をきつく抱きしめ、腰を動かし続けた。やがて、二人は抱き合ったまま、ハアハアと弾む荒い吐息を漏らす。
「よし、これで第一関門は突破だ!」
一部始終を見ていた宮内の声が、夕闇迫る部室に響いた。