ヒミツの伝説-13
「脚を開いて」
「えっ…、でも…」
今にも泣きそうな顔でもじもじしている美穂を見て、弘志の胸が痛む。
「どうした?」
「だって、そんな…」
宮内と弘志の他に、十数人の野球部員が見つめている。さすがに、その前で恥ずかしい姿を晒す勇気はなかった。
「協力すると言ったんじゃないのか」
「…で、でも…」
ここで脚を開いたら、陰部を人前に晒すことになる。そんなこと、とてもできそうになかった。
「やっぱり、ムリです!」
激しく首を振る美穂をじっと見ていた宮内は、部室のドアの方を振り返って声をかけた。
「そうか…、じゃあ、笹野はできるかな?」
「はい…」
思いがけない声が答えた。
「奈月…」
弘志が驚いた視線を向ける。そこには、決意を秘めた表情で奈月が立っていた。
奈月はスタスタと机に近づくと、その上に座って大きく脚を開いた。
「恋に落ちるのは簡単だ。だが、恋を続けるには努力が必要だ」
温かい紅茶を飲んで落ち着いた奈月に、宮内はそう言った。
彼女が泣きながら彼の部屋を訪ねて来た夜のことである。
「男と女も人間同士だからな。一緒にいればぶつかり合う」
穏やかな口調に耳を傾けながら、奈月は弘志とのことをあれこれ思い出していた。
「要は、ぶつかり合っても、なお一緒にいようと努力するかどうかだ…」
そう言うと、宮内は照れ臭そうに苦笑いをした。
「なんか、年寄りみたいに、説教臭くなっちまったな…」
「コーチは、どうだったんですか?」
しばらく黙っていた奈月が尋ねる。その表情はすっかり和らいでいる。宮内にも「伝説」に協力した相手がいたはずだ。
「…努力が足りなかったんだろうな…、おかげでご覧のとおりの一人暮らしだ」
ほろ苦い笑みを浮かべて、宮内はそう答えた。
「えっ!」
「おおっ…」
部員たちがざわめいた。奈月のスカートの下から現れたのは、清純な女子高生には似つかわしくない黒いゴム製の貞操帯である。
黒いゴムベルトが、抜けるような白い柔肌の太股を、左右にV字に分けている。股間の中心部には穴が開いており、ゴム製の太い筒のようなものがはまっていた。
「見てみろ、笹野は今日のために、この10日以上、こんな恥ずかしいものを我慢して穿いていたんだぞ」
宮内がそう言った。それは、弘志に聞かせる言葉でもある。
「奈月、ゴメン、俺…」
「いいの…、弘志君のこと信じなかった私もいけなかったから…」
見つめ合う二人に、宮内がニヤッと笑って貞操帯の鍵を渡した。
男子たちが息を呑んで見つめる中、弘志がゴムベルトを外した。陰毛に縁取られた秘唇が露わになる。丸く広がった膣口に、黒い疑似男根がはめられている様子が見えた。
「よく濡れているな。」
宮内が、ぴったりと膣口にはまっている張り型に触れる。めくれた肉襞をなぞり、溢れる愛液を指で掬った。
「さあ、まず張り型を抜いて…」
宮内が弘志に指示する。
「ああっ…」
膣口から引き抜かれると、奈月が色っぽい声をあげて身悶えた。すっかり敏感になった粘膜を張り型が擦っているのだ。
「すげえ、ホントに入ってたんだ…」
今まではめられていた張り型が手首ほどの太さがあるのを見て、朱川が思わず呟いた。
張り型が外れると、濡れたローズ色の秘孔がぽっかりと口をあけているのが見える。湯気が出そうな膣口から愛液があふれ、股間を濡らしていた。