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白銀のたまご〜パチプロチーコの生活
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白銀のたまご〜パチプロチーコの生活2-5

どちらも決して勝てないんだけど、私たちパチプロはこの進化の中間ぐらいの台を選んで安定した収入を維持しようとするの。


荒い台が導入されるとまた、新規の客も増えて釘の調子が変わってくる。

こんな時期から常にホールの営業形態に注意する必要があるのよ。


シンちゃんはあまり言葉を使わない人だけど、私にはシンちゃんの語らない言葉が分かる。

シゲルよりも長い付き合いなんだし…


勘定を済まそうとした時、シンちゃんが払ってくれた。

[ いいわよ、自分の分は出すわよ
本当は少しでも浮いたんだから… ]


透き通ったファミレスのドアを後にした時、私の顔を見てシンちゃんはこう言った。


[ 見りゃわかるよ
チーコは負けた時には目が虚ろになってるから… ]

[ やめてよぉ!
もう、そんな顔しないわよ ]


そう言い返したけれど、この時またひとつ…
この人の凄さを感じた。

負けた人間の顔を嫌という程眺めて、それでホール側の収支を測っているのよ。


だから、おそらく正確に近いホールの売り上げを予想して明日の釘が読める。


さっきはシゲルにシンちゃんの真似をして嘘吹いて見せたけど、私にはまだまだそこまでは至ってない。

自分の巣くう得意のシマだけがやっとなのだ。

ましてや人の表情まで勘定に入っていないわよ。



[ いいって…久しぶりだしよ
それより夜まで暇だろ? ]

[ あら、食事代で私を買う気?…
ずいぶん安い買い物よね ]


何度もいうけど、私はシゲルと同棲していてもシゲルの女ではない。

いわば共同生活なのよ。


そりゃ、一緒に眠ってるからセックスする頻度は高いわけだけど、シゲルと住む前々からシンちゃんともごく自然に寝ているわけなの。


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