富子艶聞-13
そして、
「 イクゥッッッ！！！ 」
―――ドプッ・・・・ドプドプッッッ
富子が達し その背中が反り返る。
肉棒の先から噴き上がった白濁液は、
富子の“花園"の中を瞬時に満たし、
息子が残していた“もの"と混じりあいながら
富子そして上皇の2人を忽ちのうちに、忘我の境地へと引き上げていったのだった――――
§§§§§
―――そして時は流れ、次の日の夜が早くもやってきた。
夜の帳が降りた後、
廊下に点々と灯された燭台の列の側を通り抜け、富子のいる離れの部屋の前に立ったのは2つの人影だった。
そう 2つの、人影――――
既に部屋には灯りがつき、昨晩同様富子らしき女性の影が障子に映っていた。
それを確認するや、2つの人影は無言のまま 障子を開き 音もなく 富子のいる灯りのついた空間に滑り込んでいった。
やがて 灯りは消え 真っ暗となる。
ちなみに部屋の中にいた富子は既に襦袢姿で彼等が来るのを待ち受けていた。
それが証拠に、
部屋には今までにないくらい甘いお香の香りが漂い
富子の顔にはうっすらと化粧が施され
唇には意図的に、そう、まるで男を誘うような真っ赤な口紅が塗られていた。
これだけでも 富子に相対する男は その欲望を刺激され 彼女を求めるだろう。
富子は今夜彼等が来るのを知っていた。
今までは不意の訪問でも 今夜は違う。