恐るべき子供たち-1
「…ふふ。トモの甘いね」
幼い舌が相手を求める。ひとつの椅子の上で抱き合い、互いの唾液をすすり合う。
窓の外からは、子供のはしゃぐ声が聞こえた。
「センセェーーッ、さよならッ!」
「気をつけて帰りなさいッ!」
夕方。校門を後にする児童達。力いっぱいに手をふる姿に、見送る大人達の顔が自然とほころぶ。
葉も色づく季節。
朝夕の冷え込みも顕著になったが、今だ半袖の子供達が大半を占めている。
「それでは…」
下校を見送った校長の掛け声により、先生達は校門から校舎に戻った。
一部、掃除当番や委員会の作業に関わる児童達は、まだ居残っていた。
そんな学校の一室。体育館のステージ裏に2人はいた。
ここは、催し物などの際、控え室として使用され、普段は人の出入りはない。
明かり取りから射し込む僅かな陽光が、かろうじて部屋を照らしていた。
「まったく、12にもなってんのに…」
「…うん…仕方ないじゃない」
指先がツボミに触れた。女の子は、トモと呼ばれた男の子に跨がる格好で身をゆだねている。
「胸は膨らまないし、生理もこない。どうなってんだ?ユミ、おまえの身体は」
ツボミをこね回す手が離れ、ショートパンツのボタンを外した。
「ここは、こんなになってんのに…」
ショーツの奥深くをまさぐる智の指は、すでに濡れていた。
「それ以上は…ああんッ!」
いたぶりに耐えられず、由美は震える声で悦びを訴えると、トモの肩を強く抱き締めた。
「…ね、最後までしよう」
耳元で荒い吐息を吐きながら、由美は哀願する。
しかし智は、涼しい顔で由美を見つめて、
「いくらなんでも、そんな酷いマネが出来るか」
そう云うと、指の動きを速めた。
「ひゃッ!ああッ!」
強い刺激に由美が叫んだ。
「でかい声だすなよ…バレちまうだろ」
舌と指が、ツボミと秘裂を責め続ける。由美は声が漏れないよう、両手で口を押さえた。
「…んッ!うッ!…ううッ!」
眉を寄せ、固く結んだ瞳からは涙がこぼれた。
目眩めく快感を必死にこらえようとする由美。そんな彼女の姿が、智は大好きだった。