『インターフォン』-1
もう、今日だけで何十軒目だろう…閑静な住宅街で一軒、一軒インターフォンを押していく…
昨日と変わらない今日…今日と変わらない明日…変化の無い毎日が続く…
唯一、変わるのは毎日靴底が確実に少し減る事くらい…大抵の場合、玄関の扉すら開かない…ピンポーン
『はい、どちら様ですか?…』
「リフォームの御用は、ありませんか?どんな小さな工事でも構いません…」
ストレートに用件を伝える…周りの人間からは能が無いと言われるが、これが俺のやり方…
…返事が無い…また駄目か…
諦めかけた時、静かに玄関の扉が開き…三十代後半の品の良い奥さんが顔を覗かせた…
『ちょっと見て貰うだけでも、良いですか?』
「勿論です、お見積りも無料です…」
家の中に招き入れられる…
『雨漏りなんですかね?私には良く分からないもので…』
二階の寝室に入り天井を指さす…別に雨漏りでは無い様だ…ドレッサーの椅子を借り天井に顔を近づけてみる…
「奥さん、特に問題は無いみたいですよ…」
次ぎの瞬間、俺は自分の目を疑った…椅子の上に立っている俺の腰の辺りに…女が抱き付いて来たのだ…ズボンの上から俺の股間を、さすり…
『こっちの方の相談には乗って貰えないの?…』
ズボンの中の肉棒は、既に臨戦態勢になっていた…
据え膳食わぬは…椅子から降りる時には、既にズボンのジッパーは降ろされ、白く奇麗な女の指先は俺のトランクスの中にあった…
白いロングスカートが音も立てずにフローリングの床に落ちた…女はその上に、膝まづき俺の下半身を剥き出しにして行く…
小さな口で肉棒を頬張る…女の舌が肉棒に絡み付いて来た…グレーのボートネックのニットシャツ…首元から手を忍ばせる…クリーム色のキャミソールの下には何も付けていなかった…
小振りな胸に指を這わせ、包み込む様に揉み上げると…肉棒を頬張った口元から…
『あっ…ぁあん…』
と吐息が漏れた…女の指先は俺のシャツのボタンを外し始めていた…