僕はHな管理人-2
―――ピンポーン!!
おっと失礼…、さっそくお客さんが来たみたい。
今日はどんな仕事の依頼かな?!
………
『管理人さんこんにちは。203号室の斉藤彩音と申します』
「あっ、斉藤さん。こんにちは!どうしました?」
『実は、管理人さんに相談があって…』
「いいですよ。僕に出来ることなら力になります!」
斉藤彩音さんは、看護大学に通う学生さん。
たしか二回生って言ってたから、年は20才のはず。
色白で、少しふくよかな、ホンワカしたタイプの女性だ。
どちらかと言うと、控えめで大人しい感じの印象を受ける。
まさに白衣の天使…と言ったイメージがぴったりの、癒し系の女の子。
僕は、彩音さんを管理人室のソファーに案内し、さっそく話を聞いた。
「僕に相談って?」
『あっ、はい。ちょっと言い出しにくいんですけど…』
「遠慮しないで、何なりとどうぞ!」
僕はありったけの笑顔を作り、彩音さんに微笑みかけた。
彩音さんは、僕の自慢の笑顔に、ポッと頬を桜色に染めて、うつむきがちにこう言った。
『あの〜。ある人に聞いたんですけど…、管理人さんはHなお手伝いをしてくれるって本当ですか?』
「ぷぷっ…あっ、はい!」
突然、白衣の天使の口から飛び出した、Hと言う単語に、僕は異常な色気を感じてしまった。
それに、確かにHなお手伝いをすることは事実だけど、改めて確認されると正直なところ恥ずかしい。
いくら女ったらしの僕だって、それくらいの恥じらいは、まだ持ち合わせている。
でもまぁ、気を取り直して仕事仕事!