エリザベスシリーズ・ファイナル-4
クゥー、クゥー
キディの可愛い寝息が懐から聞こえる。
温かくで美味しい母乳をタップリと飲んでお腹一杯になったのか…
キディはエリザベスママの懐の中でスヤスヤと眠っていた。
走る列車の音が子守歌になっているかも。
エリザベスの乗った汽車は西へ西へと走って行く。
さようならキディ。
向こうで小さな子供人形を待つのは、新しい幸せである。
「幸せになるのよ、キディ」
白衣姿のマルシアの霊は小さな雲の上から列車を見ていた。
胸には同じ白衣姿のレレの霊が抱かれている。
列車が遥か彼方へ消えて行くと、2人は天へと昇って行く。
完