メルファ・人形残酷(?)物語4-3
こうなったら…
「部屋に戻りなさい。
これ以上は、アナタといくら話し合っても無駄だわ」
「オ前ト、話シ合ウ事自体、無駄ナ事ナノ」
「だったら、人形協会の裁判で白黒ハッキリさせましょう」
「!」
人形協会の裁判と聞いて、メルファの表情が変わった。
裁判となれば、さすがのメルファも不利となるからだ。
国中の如何なる性悪人形も、法廷に上がるとなれば震え上がってしまうぐらい厳しい所なのだ。
「この子たちはもう、アナタには返さないから」
これにはメルファはカッとなった。
「返シテヨ、私ノ子供タチヨ」
マルシアはキッパリと言った。
「駄目です。子供に暴力を振るうようなアナタに、子供は返せません」
「返セ、泥棒」
「アナタに言われたくはないわネェ」と、マルシアは笑う。
マルシアはキディと6人を自分の部屋に連れて行こうとした。
すると…
メルファは持っていたサバイバルナイフでマルシアの背中を刺した。
悲鳴上げるマルシア。
よろめいた弾みで、キディを落とした。
「ミャー!」
6人は驚いて、逃げ出した。
マルシアは意識がもうろうとなりながらも、メルファに話しかける。
「め、メルファ…!」
メルファは冷酷な眼差しでマルシアを見つめながら言った。
「オ前ハモウ、私ノ主人ジャナイワ。地獄へ落チナサイ」
「アナタに…、子供なんか与えるべきじゃなかった…!」
「フン。ナーニヨ?
失礼シチャウ」
「アナタはもう…!
母親失格ネェ!」
「人間ノ分際デ、何ヲホザイテイルノ!?」
メルファはナイフで背中を何度もメッタ刺しにする。
そこへ…
「何をするんだッ!?
奥様を殺す気かッ!?」
丁度、帰宅して来たジャックが飛んで来て、メルファを思いっきり蹴飛ばした!