巻き戻し 第四話-2
「あー、俺の方こそ…悪かった。俺もちょっと言い過ぎたとこあったからさ…」
「あ、うん…。いいよ。最初に失礼なこと言ったの私だし。ごめんね…」
「いや、こちらこそ…すんません…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「あ、あの…どう?バーベキュー」
「あー…うん。まぁまぁ…かな…」
「そう…」
「なゆは?」
「あ、私も…まぁまぁかな…」
「そっか…」
「…」
「…」
「…」
「…」
なんか…気まず…。
「…」
「…」
「…」
「…あれ、たっつー、携帯鳴ってない?」
「え?あ…」
襷からメールだ。
“初恋にトキメク中坊か!なにドギマギしてんだボケ!龍がそんな感じなら俺、那由多ちゃん狙っちゃうよ〜”
…。
チラッと襷を見てみると…、バシッと親指を立ててウインクしてきやがる…。
「どうしたの?」
「あ、いや、……なんでもない…」
「そう…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…あの…」
「あのー…」
「あ、なゆからどうぞ…」
「いや、たっつーからどうぞ…」