重なり合う2人-8
「『ん・はぁ…ちゅ・ぴちゅ―――むちゅ・・』」
由里子は俺の唇に身を任せ、俺の舌を迎え入れると、優しく自分の舌を絡ませてくれた。
キスをしているうちに、由里子のこわばった体から、ス――ッ…と力が抜けていくのが分かった。
俺はキスを続けたまま、腰をゆっくりゆっくりと由里子の中に沈め、ついに最奥まで到達させた。
「『ふぅ―――っ』」
偶然同時に洩れた2人の吐息に、俺達は目を見合わせ笑った。
『平気?』
「うん」
俺は由里子と重なった状態のまま、俺のモノが由里子の中を拡げ、馴染むまでの間、キスをしながらゆっくりと待った。
「『ちゅっ…むちゅ・・はぁ…ん・くちゅん…』」
「佑介…」
『ん?』
「私ね、今幸せって思ったよ!」
『マジで?!俺、ヤバイ泣きそーかも…』
「佑介ったら、おおげさだよ!」
『ははっ…わりぃ』
俺は笑ってごまかしたけど―――
胸が張り裂けそうなこの気持ち…
合わさった体から、由里子に伝わってしまいそうで照れ臭かった。