お江戸のお色気話、その3-1
(3)
「なんと、娘が母親と金吉との熱い交わりの姿を
じぃ〜っと覗いていたのじゃな、ふ〜む」
「へえ、そんなんですよ、ご隠居」
金吉は舌を舐め、顎を手で撫でながら頭を掻いていた。
ご隠居と言われた老人は呆れた顔をして、煙管に煙草を燻らせ、
一息吸って吐き出すと、ポンと煙草盆の上に灰を落とした。
しかし、その眼は年甲斐も無く
何故か興奮しているようにも見える。
老人がそんな様だから、他の人達は推して知るべきだと言えよう。
特に年増の女房たちの眼が異様に熱くなっているのを
臨時の講釈師となっている金吉は意識し、得意になり
更に舌が回り饒舌になって、話も卑猥になっていく。
その金吉はその時のことを思い出したのか、しゃべりながら興奮し、
股間の肉棒は更に固くなっていた。
いつも皆から小馬鹿にされている彼にとって、
今夜はそれを挽回できるチャンスかもしれないと思っていた。
それが、下らない話だとしても・・ではあるが。
人とは、こういう流れを止めることは出来ない。
性の高ぶりとは、こういうものであり、
それを聞く人々も、金吉のその話に自分を重ねていたからでもある。
金吉は舌なめずりし、女房達を見渡しながら
得意げに話の続きを始めた。
「あたしは、時々後ろを振り返り、
興奮した美しい娘の顔を見ていると
何故か母親の穴の中で逝きそうになりました、
それは、娘が隠れながら着物の裾に手を入れて、
あそこを触っているのが見えたんですよ、ご隠居・・
それを見てあたしは奥方の穴の中に、
どくどくと溜まったものを吐き出したくなったんです、
そう思っていると、
女はあたしにしがみつき、腰をブルブルと振りながら、
(あぁぁ・・果てまする、果てまする!)
と、何度もあたしに抱きついて叫んでいました。
そして、眼を剥きながら奥方は登り詰め、気を遣ったんですよ、
その瞬間、女のあそこの肉が前より激しく
ぐいぐいと締め付けてくるんで
あたしの肉棒が溜まらず、逝きそうになりました、
もう、気持ちがよくなって、ここが限界だと思って
おんなの大きな胸を掴みながら、中に思い切り吐き出しました、
それがドクドクと白いのが、
いくらでも肉棒から出てくる感じでしてねぇ、はぁ・・」
金吉はそれを思い出したようで、自らの言葉に興奮していた。