ハロウィン-5
10月31日。
『日めくりカレンダーの日』
「…」
いやいや、ハロウィンだけで十分だろうが。
「ねぇ、慎吾君」
「んー?」
「結局ハロウィンって何の日なんだろうね」
「さーねー」
「どうでもいい?」
「どうでもいいよ」
「そ」
カボチャのオーナメントがこっちを見て冷やかす様に笑っている。
全く縁もゆかりもない行事。多分本場のハロウィンの過ごし方とは違うんだろうけど、どうでもいいよ、意味なんか。
この先の人生のどこかでそれを知ったとしても、俺達は何も変わらない。
来年も再来年も、ずっとこうして二人でカボチャを食べるだけだ。
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